創作物語 第24話 爆弾なんてこわくない

たけたろ

2009年03月12日 23:53

夜9時前に家についたら、ちょうど子ども達が寝るところでした。

「今日はお話ないの~?」
と言われてしまうと、がんばらざるを得ないですよね。
5分であらすじを決め、話ながら肉付けして考えました。

3/12 木曜日 24作目

水の妖精3兄弟のところに、炎の妖精が遊びにきます。
以前悪さをしてみんなに迷惑をかけたことがあったので、
今日はおとなしくしてると約束します。

そこへ、手紙がヒラヒラと落ちてきます。
森の妖精のお姫様をつかまえて閉じ込めた、
というバイ菌博士からのメッセージでした。

罠があることは明らかでしたが、お姫様を放ってはおけないと
3兄弟と炎の妖精は助けにいくことにします。
三男のKくんは、ママ妖精から借りた魔法の筒を持っていきます。

手紙に書かれた場所には建物があり、
周囲をバイ菌の兵士達が守っています。
今日は炎の妖精と一緒だったので、長男のSくんと次男のMくんは
蒸気に変身して一気に蹴散らします。

建物の中にはいると、分厚い鉄の扉のついた部屋があり、
中からお姫様の泣き声が聞こえてきます。

お姫様を助け出そうと4人が中に入ったとたん、
外から扉が閉められ、かんぬきをかけられてしまいます。
部屋は窓もなく完全に密封されていて
蒸気となって逃げ出す隙間もありません。

部屋の中には確かにお姫様がいました。
しかしすぐそばに時限爆弾が置かれていて、
タイマーを見ると爆発まであと数分しかありません。

Mくんは得意のお尻アタックで扉を突き破ろうとしますが、
重たい鉄の扉は動きません。

刻一刻と時間がなくなっていくなか、Sくんは賭けにでます。
炎の妖精に頼んで、もう一度蒸気にしてくれと頼みます。
炎の妖精は、新鮮な空気がない部屋で長いこと燃えれないし、
みんなの息が苦しくなると言いますが、他に手が無いので協力します。

すぐにSくんとMくんは蒸気になって、鉄の扉を押します。
あと少しで動きそうというとき、炎の妖精の元気が急になくなります。
(酸素が足りなくなります)
もう駄目だと思ったとき、三男のKくんがお兄ちゃんの真似をして
ちょこんと「お尻アタック」で鉄の扉にアタックします。
すると、その最後のひとつきで鉄の扉がはずれ、
大きな音を立てて外に向かって倒れます。

爆発まであと1分しかありません。
SくんはKくんが腰につけていた魔法の筒を取り出し、
数回なでて大きな筒にします。
SくんMくんは蒸気になってしまっているので、
Kくんに筒に入るようにいいます。
Kくんは怖いといいますが、Sくんのお兄ちゃんを信じて!
という言葉にうなずき、筒に入ります。
Mくんが時限爆弾をそっとKくんの頭にのせ、Sくんが上ぶたをしめると、
炎の妖精が最後のひとふんばりで一気に筒を
お尻側から加熱します。
あと10秒!というところでSくんが筒のふたをはずすと、
蒸気になったKくんが、一気に爆弾を大砲のように飛ばします。


外から扉をしめ、建物から走って逃げてきたバイ菌博士、
今度こそ勝ったと飛び上がって喜びます。
そして、自分の時計で爆発までのカウントダウンを始めます。
20♪ 19♪ 18♪ ・・・
10!  9!!  8!!!・・・

そのとき、建物のほうから何かが一直線に
飛んでくるのが見えます。
すぐそばまで近づいてきて、それが爆弾だと気づいた瞬間、
バイ菌博士は爆風で飛ばされました・・・


無事にお姫様を助けた3兄弟は、炎の妖精ともすっかりうちとけて
みんなで家に帰っていきました―



本の読み聞かせとちがって、
面白いと言ってもらえるようにがんばって話すから
子ども達が喜んでくれるのかなぁと思います。


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