創作物語 第16話 お塩の兄弟を探せ
仕事が落ち着いていることもあり、最近は子供が起きている時間に
家につくことが多いです。
その日も、帰りの中央線の中で急いで話しを考えました・・・
2/20 金曜日 16作目
水の妖精の3兄弟が、今日は海で遊んでいます。
いつも良く遊ぶ「お塩3兄弟」の次男坊が、遊びに行ったまま
帰ってこないとお父さん、お母さんが心配しています。
そのうち帰ってくるよと言うと、明日小学校の入学式があるから
早く帰ってきてもらえないと困るといわれます。
3兄弟は捜索のお手伝いをしますが、
まわりの塩や魚に聞いても、誰も見ていないといいます。
最後に見られたのは、水面で砕ける波にのって遊んでいた
ときらしいことがわかりました。
もしかしたら風に飛ばされたのかもしれないと長男のSくんは、
匂いを追跡できるように「犬のお面」の道具を
ママ妖精から借りてきます。
お面をつけた三男のKくんは、あっち、こっちと
風にのりながら指差します。
しばらくすると、海からは遠く離れた荒地にたどりつきます。
ここほれワンワンとKくんがしめしたところを掘ると、
砂まみれのお塩3兄弟の次男坊がでてきます。
近くに川もなく、どうやって連れて帰るか困っていたとき、
たんぽぽの種が近くにふわりと落ちてきます。
急いでたんぽぽの種にみんなでつかまると、
次の風にのって大きく飛び立ちます。
川の上を越えるときにみんなで飛び降り、
めでたく海に帰ってきました―
・・・我ながら、よく続くと思う
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